四旬節第1主日A年

福音=マタイ4:1-11


「イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた」(マタイ4:1

 

  第一朗読(創2:7-9; 3:1-7)は、人間の罪の起源、すなわち「原罪」について語る。それを受けて第二朗読(ロマ5:12-19)は、その罪の本質は不従順であり、このひとりの人(アダム)の罪によって、罪がこの世に入り、それによって人間は死を免れない存在になったと述べる。しかしながら、罪と死の支配は、キリストの十字架の死によって滅ばされ、キリストの復活によって、永遠の生命がもたらされたと宣言する。そして、アダムが悪魔の誘惑に負けたように私たちがならないために、イエスは自ら、悪魔の誘惑を受けられ、それに打ち勝ち、私たちに模範を示された。それは、今日の福音が語る、神のことばによる勝利という模範である。

四旬節の朗読聖書をより良く理解するために、下記の参考文献から関連個所を5回に渡って掲載します。

カナダ司教協議会発行「主日の朗読聖書」(1974年)=翻訳:白浜満「主日の朗読聖書」-『大神学院紀要』第1112合併号(19971998年)福岡サン・スルピス大神学院、PP.191-261