=四旬節(A年)の使徒の書簡(第二朗読)=

 

 使徒の書簡は、他の朗読、すなわち旧約聖書(第一朗読)、あるいは福音と関連づけられて選ばれており、こ うしてそれぞれのミサのことばの典礼における、より深い一致のために寄与している。

 

1)以下に示すものは、旧約聖書(第一朗読)と使徒の書簡(第二朗読)が関連性を持つものである。

 ・第一主日(A年):アダムからすべての人に(罪による混乱を伴う)命が伝わったように、キリストから全人類に恵みが及ぶ。

2)以下に示すものは、使徒の書簡(第二朗読)と福音が関連性を持つものである。

 ・第二主日(A年):死んで復活されたキリストは、神の救いの生きた神的顕現である。福音は死と不死を明らかにしてくれる。すなわち変容による神的顕現の中に、復活する者の栄光が、すでに示されている。

 ・第三主日(A年):サマリアの女にイエスが約束されたのは、体に命を与える水よりも、存在の深いところで信仰・希望・愛をあふれ出させてくれる聖霊の生きた水のことである。

 ・第四主日(A年):世の光であるキリストは、生まれつき目が不自由な人に物理的な光と同時に信仰の光を与えられる。洗礼によってキリストは私たちを照らし、私たちを<光の子> とされた。

 ・第五主日(A年):イエスは復活であり、永遠の命である。ラザロのよみがえりは、イエスの復活の予表であり、イエスは聖霊によって私たち自身の復活を保証しておられる。