2018年9月23日 平和のための戦争展(その2)

 「平和を願い戦争に反対する愛知県戦没者遺族の会」の展示コーナーに行くと、古い木製の弾薬箱が置かれて、「ご自由にお持ち帰りください」とありました。箱の中には埃にまみれた薬莢などが入っていました。画像右側は、そこから拾い出して組み合わせた、クリップに装着された状態の三八式歩兵銃(または九九式短小銃)の弾です。調べてみると、「5発の弾をクリップというレール状の金具にまとめて、弾倉の上に差し込み、弾を上から押さえると、クリップをレールにして5発いっぺんに押し込める。そのクリップに5発まとめた状態を3組、つまり15発が紙の箱に入って支給される。30発入りのポーチ2個をベルトの前、60発入りのポーチを後ろに付け、120発が標準でした」。名古屋城の北側にあった練兵場(現在の名城公園)で拾われたものだそうです。戦争を実感させるずっしりと重い遺物です。