2017年6月4日 福音によせて

聖霊降臨の主日A

福音=ヨハネ20:19‐23


「(イエスは)息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい。』」(ヨハネ20:22

 

 復活された主は、弟子たちの真ん中に立ち、平和を与える。弟子たちは主を見て喜ぶ。主は弟子たちに息を吹きかけて聖霊を与える。ヨハネ福音書において、主の復活と聖霊の授与が固く結ばれている。復活ということが、神のいのちに生かされることであるのなら、そこに神の息吹である聖霊の授与が語られているのはむしろ当然だろう。

 エゼキエルという預言者は、バビロン捕囚によって瀕死状態にあるイスラエルに対して、神の息吹である「新しい霊」、「主の霊」による復活を預言した(エゼ36:26-27; 37:5-6)。そして、創世記における神の息吹による人間の創造(創2:7)も、このような歴史的背景の中で書かれたと言われる。外国の侵略による破壊と殺戮によって、目に映るものすべてが悲惨な状況にあるときに、神の息吹によって造られたものはすべて良かった(創1:31)と言うことができる信仰の深さとしたたかさがそこにある。だからこそ、自分たちをどん底から再起させてくれるのは、神の息吹である霊によるという信頼と希望を持つことができた。それは新しい創造への希望だ。