2016年10月2日(日)

年間第27主日C

福音=ルカ17:5‐10


「わたしどもの信仰を増してください」(ルカ17:5

 

 今日の福音は、「赦し、信仰、奉仕」を教える、下記のような17:1-10の文脈の中に置かれている。

 ・赦し:兄弟への赦し(1-4節)

 ・信仰:神への信頼(5-6節)

 ・奉仕:兄弟への奉仕(7-10節)

信仰の根底にあるのは神への信頼である。神への信頼は、神の赦しが前提となる。それは神の慈しみとも言える。そもそも信仰は神の慈しみに対する人間の応答なのであり、それは忠実さとして表される。だから、「兄弟への赦し」も「兄弟への奉仕」もどちらも「神への信頼」から生まれてくる。行いは信仰から自ずと出てくるもので、行いの伴わない信仰などは信仰とは呼べない。

人間は不完全な存在なので、しばしば過ちを犯す。そのために罪の清めが必要となる。清めは主にミサの中で行われる。だが、ミサにおける清めは「お祓い」ではない。清めは神のことばを聴くことを通して行われる。ミサの初めになされる「悔い改め」は単なる後悔とは異なる。「悔い改め」は自分への、社会全体のあり方への問いに始まる。壊れているのではないか、病んでいるのではないか。そしてどのように癒し、癒されるかを問う。原因(症状)を問い、その対処・対策を探る。答えはすぐに出るとは限らない。時間をかけて答えを待たなければならないときもある。だから、ミサの中で神のことばを聴く。それが心身に響き、再び歩き出す力となる。この一連のプロセスが、「清め」「赦し」なのである。

 それゆえに、私たちはミサに集う。自分のお願いごとのためではない。壊れていく地球、病んでいる社会、疲れた私たち…。どのように生きていくのか、どうすれば清められ、癒され、積極的に生きられるのか。絶望することなく、協力し励まし合っていきたい。