5月15日 バベル

 引越し作業の合間に、万城目学(まきめまなぶ)さんの最新作『バベル九朔(きゅうさく)』(角川書店)をやっと読み終えました。主人公の九朔は祖父が建てた「バベル九朔」というビルの管理人をしながら小説家を夢見る青年です。「バベル」というからには、「言葉」が物語の重要な鍵になっています。「聖霊降臨」の出来事が「バベルの塔」を背景としていることに気づいた方は「才能あり」です(笑)。